EDS 痛みと付き合う
「向き合う」となんか戦わなきゃいけないような感じがするけど、戦ったところで勝ち目はなさそうなので基本的にはスルーします。が、時々スルーできない程の痛みが押し寄せるのがEDSなので、さてどうしよう~という話。
【EDSは症状や重症度において個人差が大きい病気です。このブログでは私の息子のてんについての事を書いています。※筆者(てんの母)にも言及していますが、筆者はEDSの検査は受けていません】
季節性の不調。
発達障がいや精神疾患の方にはよくあるみたいで、てんさんの精神科待合室にも季節の変わり目にはグッタリした方が多くいらっしゃいます。
てんさんの場合は発達障がいだからこそ小さい頃からなんとなくタイミングがつかめていて予防はできているので感情の乱れはないのですが、代わりに(?)目立ってくるのが「関節痛」。普段の痛みはスルー、激痛なら病院なんだけど、この季節の変わり目の関節痛は、なかなか手強いのです。
発現する場所は以前に派手に傷めた所と、やはり気を付けてはいるけれども日々の生活で無理を強いてしまう所。
重ダルく、伸ばしたり力を入れると強い痛みを感じます。
あまりに痛い時、それでも動かなきゃならない時はロ○ソニンなど医師から処方された薬を惜しみ無く飲むから一時的にでも痛みから解放されて、やらなきゃならないことを果たした達成感も味わえるんだけど、ゆっくりできる日に痛いときが辛いのです。安静にしていても痛いし、かといって安静にしてるから強い痛みには発展しないので処方薬を飲む程ではないと我慢する、という辛さ。ただずーっと寝てるって訳にもいかないし。
【我が家の対処法】
とにかく温めます。基本中の基本です。
注:炎症があるなど温めない方が良い場合もあるので、まずは病院にご相談ください。そして試すなら自己責任でお願いいたします。
以下、試してみたことと、個人的な感想。
●お風呂にゆっくり浸かる
温まりすぎて熱くなって、結局はだかで身体を冷ます、という残念なことにならない程度に浸かるのなら効果的。てんさんは加減がよくわからないようなので不向き。
●足湯
効果は実感できますが、そもそもEDS関節型は重いものが持てないので、準備してくれる誰かが必要になります。我が家ではてんチチが大活躍ですが、日頃からのヨイショが大変なので考えものです笑
●温湿布
内部の痛みも取ってくれるので有効。ただし、剥がす時に気を付けないと肌を傷めるので、ぬるま湯で湿布を濡らしてから剥がしています。このぬるま湯が温かすぎると低温やけどを引き起こすので要注意。実はてんさんも私もそもそも肌が弱くカブれてしまうので限定使用。
●塩、小豆、こんにゃくなどの湿布
塩や小豆は温かい時間が短いので痛みを取るというよりはリラックス効果を期待して使っています。医療グレードレベルの精度の高いアロマオイルであれば一緒に使ってもよいかも。
こんにゃく湿布は横になって使って眠ってしまうなど使い方を間違うと内蔵に負担がかかりそうなので、
◾下半身の関節に、
◾はっきり覚醒しているときに、
◾座ったまま、もしくは立ち歩くときに
のみ使います。やけどに注意!
●あったかサポーター系
寝るときにはマストです。が、装着時間が長くなるので万が一炎症があることを考えて、うちでは関節ではなく関節の間(すね、大腿部、二の腕、前腕など)に着けます。私は特に股関節がひどく痛んだあとは大腿部に痛みが残るので、この方法を使っています。
●白湯、お茶を飲む
好きなお茶を飲みます。生姜湯とか温まりそうなものを飲むのももちろん有効ですが、辛いときくらい好きなものを飲んでよいよ~ということで、てんさんはディンブラや黒烏龍茶を好んで飲みます。
たまにてんさい糖を入れて。私は面倒だから白湯だったり白湯に生姜浮かべたりテキトーにやってます笑
●マッサージ
炎症があるとマズイので、さする程度にしています。小さい頃からよくマッサージをしてさしあげたなぁ。夕方から足が痛いと訴える事が多く、横になると痛みが増すようでよくナデナデしながら寝かしつけていました。
先日、私の母と話した時に「てんさん可哀想に。私が痛みをもらってあげたい」とか母が言っていて、「いや、そもそもアンタの遺伝子やし」と心の中で冷静に突っ込んだ、母には冷たい私ですが、てんさんには優しく接しております笑
●ネコ
抱っこしてよし、一緒に寝てよし。とにかく温めてくれます。時々、容赦なく痛む場所を踏みつけられますが。
治らない病気だから付き合うしかないので、今後もいろいろ試してみることになるでしょう。そんなことも実験感覚で楽しんで行ける心のゆとりを失わないようにしなきゃなー、と思う春であります。