ユルいのヨシアシ 

エーラスダンロスやら発達障がいやら絵やら

EDS 学校への説明・体育編

いよいよ本丸、体育科の先生への説明です。ここまでに担任や主事に【理解者】になってもらっていると話がスムーズにいきやすいし、その後の徹底にも繋がりやすいように思います。

【EDSは症状や重症度において個人差が大きい病気です。このブログでは私の息子のてんについての事を書いています】


《準備》
●着替え
●装具装着・取り外し確認

《運動内容》
●ストレッチ・準備運動
●禁忌な運動・競技
●クールダウン

《心理面・その他》
●疎外感
●評価・単位

それこそ、担任や主事にはさんざん説明して情報共有もお願いしているけれど、確認の意味も込めて一応、EDSについてと、膝と足首は動揺関節であること、特に膝の内側の靭帯はすでにベロベロなことを説明。実際に過可動域に達している状態の本人の写真も見せながらだと効果的。

てんさんの場合は原因はEDSではないかもしれないけど心機能障害、肌の弱さ、視覚での認識の弱さなどを持っているので、その辺もさりげなく説明。そして細かい話に突入。時間が限られているので、箇条書きにしたメモは必須。

《準備》
○着替え
特に運動後はフラつきがあるかもしれないので、更衣室に椅子を置いていただきたいとお願い。

○装具の装着・取り外し
運動用の装具はグラウンドに出てから装着するので、しっかり着けているか、指装具は外しているかの確認をお願い。
ただし、ボール運動のような指に力が入る運動などの時は、指装具は着けたまま手袋をするようにご指導くださいとお願い。

《運動内容》
○ストレッチ・準備運動
何もかもが悪い訳ではなく関節にいくらかの負荷がかかると外れる、伸ばしすぎると外れるだけなので、自重で行う、いわゆる普通の可動域内での動きならば問題ない事を伝える。
ただし、肘と膝は重力に負けて変な角度で落ちやすいので、肘や膝を伸ばした状態で腕や脚を上げての動きの時は手首・足首を支えてあげてください、もしくは、その動きは行わないでください。
首も過可動なので、普通の可動域を越えないように支えてあげてください、もしくは行わないでくださいとお願い。

○禁忌な運動・競技
◾野球・テニス・バレーボールなどの肩に負荷がかかる、腕を勢いよく振る競技
☆グランドゴルフ程度ならOK
◾サッカーなど、脚の動きが複雑になる競技
☆まっすぐに軽く蹴るなどはOK、試合形式だと夢中になって脚をぐねるからNG
◾ジャンプ
◾水泳クロール、背泳ぎ
☆平泳ぎを短距離ならOK
◾全力疾走、うしろ向き歩き

○クールダウン
急に運動を始めたり終えたりすると心臓と血管に負担がかかるので気をつけていただくことを強調してお願い。

《心理面・その他》
○疎外感
動ける事が前提の授業内容なのは仕方ないが、とはいえ見学や玉拾い、審判ばかりでは辛いので、たまには参加できるような競技を組み込んでほしいとお願い。

○評価・単位
◾評価が低くなること自体は問題ないが、決して参加したくないと思っている訳ではないことをご理解くださいとお願い。
◾単位については参加ができないとしても認定ができる措置を講じていただきたいとお願い。

体育科の先生は熱い。いろんな専門性をお持ちの先生方の中でも、より子ども目線で一緒に身体を使うことによって障害や困りを抱える子どもたちに寄り添ってくださいます。だからこそより細かに、より深く理解をしていただけるように丁寧に説明をすることが大切だと、実際に話してみて実感。

お互いに「何か不安な点とか新たな動きがあったらすぐに連絡を取り合いましょう」との意思確認して終了。
実際、体育を見学したいとの急な申し入れにも快く応じてくださる、信頼できる心強い先生方です。